「クロサギ」

 「クロサギ」を読んだ。詐欺の技術を、ある程度であれレクチャーすることがいいのか悪いのかは良くわからないが、なかなか面白かった。TBSのドラマにもなっているらしい( http://www.tbs.co.jp/program/k……苦笑。
 主人公がカモにする相手はいつも、詐欺師。普通の詐欺師を「シロサギ」、結婚詐欺を「アカサギ」と言い、詐欺師を狙う詐欺師を「クロサギ」と言うらしい。毎回現れる、手口の違う「シロサギ」を主人公があざやかな手口で騙していく姿は、一種の義賊っぽさがある。主人公がかっこよく描かれている。そこがちょっとだけ怖い。そして、作品の中で動くお金が1000万以上がごく普通になっている。更に怖いと思う。
 怖いと思うのは自分がこのストーリーの中で、カモにされる側だからだ。主人公は「シロサギ」を騙して勝利する。結局は「騙されるほうが悪い」理論に落ち着いてしまうところが、怖いのだと思う。
 怖いのに読んでしまうのは、騙しの手口を知って騙されないようにしたいという意識もある。巻末には丁寧にその巻に出てきた詐欺師について詳しく載っている。至れり尽くせりだと思った。
 私の教訓は「騙すな、騙されるな」(デュナン・ナッツ)である。

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