「からくりサーカス」

 「からくりサーカス」を読み終わった。つい先日、「からくりサーカス43巻」が出て完結した。1巻が出たのが1997/12のようなので、9年間連載していたことになる。とても面白くて一気に読んでしまった。物語を作るのが上手な作者だ。
 内容は人型のからくり人形を糸で操り戦う人々がストーリーの中核にある。そして、対になるサーカスの舞台裏と言うストーリーも同時進行する。最初のうちは気にならない小道具が、いつの間にか大きな伏線として物語のメインストリートに食い込んでくる。
 からくり人形が、また飽きさせない形態をとってくる。サーカスと絡めた人形たちは大きな対立の中で戦いあう。
 いくつか残念だなと思ったのが、強さの優劣がわかりにくいという点である。なんでこいつがここで勝つの?と疑問に思ってしまう点が多かった。ストーリー的な勝敗はわかるのだが、やはり解せない部分であった。
 あとは心理的な部分の理由付けで、そんだけで納得しちゃうんだ、と思うところが幾つか。主人公の一人が頑固で意思を曲げないのが大きな特徴なだけに、周りの人の意思がことさら弱く見えてしまう。
 そして最後。勝手な私の解釈だが、張りまくった伏線を活用しすぎたために、説明せざるを得なかった部分が沢山あったようで、連載時にはやや退屈だったのではないかと思った。ってか、あんなもん説明しなくていいんじゃないかと、正直思った。マンガが、文学とライトノベルの間を行ったり来たりしているのかもしれない、とは感じた。
 と、いろいろとあるのだが、とにかく読ませてしまう力があるマンガだった。まあ、疑問もあるけどそれはそれとして、面白く読むことができた。ちょっと長いけど、冒険活劇が好きな人にはとてもオススメです。

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