読書、マンガ、感想:「しおんの王」

 「しおんの王」の1巻から4巻を読み終わった。面白かった。
 囲碁と将棋という違いはあるものの作りがが似ている「ヒカルの碁」と比較してしまったのだが、苦労して強くなってプロになっていくという段階が「しおんの王」にはほとんど書かれていないのがちょっと物足りないでしょうか。苦労がないだけに、弱者が強者を打ち負かすシーンに迫力というか重みがなさげ。その分、主人公の過去の重みというか、主人公の巻き込まれた事件の謎を解き明かす推理モノとしての読み応えがこれから始まるんだと思う。
 それと、将棋の盤面の出番が少ない。囲碁の場合は試合中の盤面の局部を切り取っても(ある意味では)機能すると思うのだけれども、将棋の場合、詰めの状態でない限り盤面の局部を切り取ると状況が読めない。何故その駒をその場所に移動させるのか、盤面の全てが明らかでないとわからない場合が多い。将棋の知識を活用するなら、常に将棋の盤面全てを描写する必要がある、ということがわかった。読みの深さは囲碁も将棋も五分だとおもうが、漫画に向くかどうかで言うと、将棋は囲碁より不利なのではないかと思った。
 それと「ヒカルの碁」で終盤に出てきたような架空のトーナメントが既に序盤で出てきてしまっている。作者は長期連載を考えていないのか、もっと凄いストーリーの山場を考えているのか、このトーナメントをずっと引っ張るつもりなのか、将棋の話は前半のみで後半は推理モノ重視でいくのか。
 内容は主人公の女の子が、小さい頃、両親を殺され、その殺人現場に居合わせ犯人を目撃したショックで言葉が喋れなくなるところから始まる。本筋はその少女が大きくなって将棋をさしプロになりばったばったと居並ぶ棋士を倒していく話である。女流棋士は主人公も含めて3人がクローズアップされ、それぞれの思惑の元でやっぱり棋士をなぎ倒しながら強くなっていく。
 ところで、しおんの王 5巻が予約を開始しています。今後どんな展開になるのか早く読んでみたいです。

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