読書、感想、推理、本格、ラノベ:「本格推理委員会」

 「本格推理委員会」を読み終わった。面白かったが、「本格」ではない様に思ったし、ライトノベルの作品でした。
 作者が後書きで「論理に基づいた驚きがあるかどうか」が「本格」であるかどうかだと著者は言っていますが、この作品で驚きというのはあまりなかったように思います。というか、伏線少なすぎ、ではないかと。謎を説くにしても、犯人を見つけるにしても「本格」と言うにしては情報が少なくて、大どんでん返しな結末のはずが突然出てきた真犯人みたいな印象を持ってしまった。何度も同じところを調査する描写が同じ印象しか伝えないのはもったいないと思いました。
 ライトノベル作品ということは作者も意識しているようで、後書きにしっかり書いてありました。私は読み始めるときにライトノベルだと思わなかったので少々面食らってしまいました。キャラクタなのですが、どこか「京極堂シリーズ」を思い出させるのは100%カンが当たる友人が怠け者で思わせぶりな事を言う奇人で作品自体にはあまり出てこないからでしょうか。他にも知識があって頭もいい仲間が主人公を罵倒したり指示したりするシーンもどことなく京極堂を思い出します。
 ストーリーは主人公が高校生になった始業式の日に理事長の何だか分からないテストを受けて「本格推理委員会」に呼び出される。拒否する主人公を強引に手伝わせる理事長と推理委員の面々。最初の任務は小学校で話題になっている怪談を調査する事だった。
 ライトノベル推理作品だと割り切って読むのであれば、全く問題なく面白い作品だと思います。ただ、「本格」に期待しすぎたり、ライトノベルが苦手だったりする人にはあまりおすすめできないかもしれません。

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