読書、感想、探偵、学者、オカルト科学:「探偵ガリレオ」「予知夢」「容疑者Xの献身」

探偵ガリレオ (文春文庫)」、「予知夢 (文春文庫)」、「容疑者Xの献身 (文春文庫)」を読み終わった。
ドラマや映画で取り上げられるようになったころに、東野圭吾をよく読む知り合いから勧められたのが購入のきっかけです。その友人は「探偵ガリレオは他の東野圭吾の作品と少し違っている」と言っていました。
ストーリーは警視庁捜査一課の草薙という主人公が、説明のつかない難事件にぶつかったとき、帝都大学理工学部物理科助教授の湯川という友人のところに相談しに行く。湯川は不可解な事件を科学で解明する。
「探偵ガリレオ」「予知夢」が短編集、「容疑者Xの献身」が長編になる。短編集のタイトルを見るとわかるとおり、オカルトっぽい現象を科学で説明する、もしくは、科学的にオカルトっぽく演出された事件を解明する、という趣旨です。
短編の各タイトルは以下の通り
「探偵ガリレオ」
・燃える(もえる)
・転写る(うつる)
・壊死る(くさる)
・爆ぜる(はぜる)
・離脱る(ぬける)
「予知夢」
・夢想る(ゆめみる)
・霊視る(みえる)
・騒霊ぐ(さわぐ)
・絞殺る(しめる)
・予知る(しる)
「探偵ガリレオ」は面白かったと思う。科学とオカルトが微妙にブレンドされた雰囲気も好きだし、オカルトに持って行きながら科学で解明するアイディアも冴えていると思う。
「予知夢」は期待外れだったと思う。面白くなかったわけではない。ただ、上記の短編のタイトルを見ていただけるとわかるように、前作ほど用意周到にアイディアを練り上げたわけではないように見える。それ以上に捜査一課がオカルト的な思考をしているんじゃないかという様子が見えてきてしまう。
「容疑者Xの献身」は前二作とは全く違う作品で、登場人物が被っているというだけのもの。面白くはあったけど、随分不満が残った。意外な結末に持っていくために真犯人が悪女過ぎたり、途中から明らかになる天才VS天才の知恵比べも中途半端になっているし、仕掛け事態も数が少ない。捜査一課のミスも多い。常に見張っているはずなのに肝心なところを見張っていなかったり、犯人のミスリードに乗せられすぎたり。
三冊通しての感想は、コアな推理ファンやハードSF好きな人にはオススメできないけど、流し読みする程度の時間つぶしにはいいかも、と思いました。


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