RSS リーダーに悪用の危険性、専門家が指摘、らしい

 Web2.0と言えばRSSというぐらい、Web上でRSSが活用されている。「RSS リーダーに悪用の危険性、専門家が指摘(http://japan.internet.com/webtech/20060804/10.html)」という記事を見て疑問に思ったことを幾つか。
 まず、猫も杓子もRSSだが、RSSリーダーを活用している人がどれほど居るのか疑問だ。同じサイトの記事で「RSS 定期リサーチ(10):2006年8月4日――RSS リーダー利用経験者は18%(http://japan.internet.com/research/20060804/1.html)」と言うことなので、少ないわけではないだろうが、それほど多いわけでもない事がわかる。
 実際にRSSを活用するシーンとはどのような事を想定されているのか、と言う疑問である。
 実際にインストールした経験があるのだが、RSSを提供しているサイトは星の数ほどある。いろいろな情報を得ようとすれば、RSSをリーダーに登録しなければならないので、結局のところブラウザでサイトにアクセスする。欲しい情報が多ければ多いほど、登録するRSSが増えて記事のタイトルだけでもチェックするのに一苦労だ。
 だったらRSSを収集したランキングサイトのRSSを登録すればと思うのだが、今度はタイトルだけの場合、もしくは記事の一部という場合が多い。結局のところサイトにアクセスしなければならない。
 RSSの長所はデータがテキストベースで軽く、またタイトルと記事という整理された情報なので扱いやすいという点であるが、ごく普通のサラリーマンのネット環境であれば、RSSで無ければサイトを読むのも一苦労ということは無いのではないかと思う。
 総合して考えるとRSSリーダーを活用する場合は、決まったサイトを巡回する人で、サイトがRSSを提供しており、なおかつ回線が細い環境にある人だ。
 具体的に想定すると、移動が多い営業マンなどが携帯電話でニュースサイトを読むような時に威力を発揮する、のかもしれない。
 上記の記事の中で「40%のユーザーが「RSSリーダーを利用しはじめてから、閲覧するサイトの総数が増えた」」と言うのだから、要は始からサイトにアクセスしていれば良いのである、と思わないこともない。ただし、RSSの場合、表示が簡潔で読みやすいので、装飾の多いサイトより好きだと言う人はいるかもしれない。RSSの登録が「54.48%が「5個以下」と回答」したそうなので、RSSリーダーには限界があると思う。
 ここで逆転の発想として、RSSリーダーに登録したいサイトと言うものを提供できるサービスがあるとRSSリーダーと共に発展していく可能性はあると思う。
 定期購読したい旬なブログのRSSアドレスをメールで配信すれば、それなりの利用者が見込めるかもしれないが、2割弱のユーザーに向けるサービスと言うのも寂しいものではある。
 今後、RSSリーダーを活用できるサービスとして、RSSアドレスのデータベース提供というのは十分ありえる。が、Web2.0はRSSだけではないはずなので、もっと違ったものに開発を向けてもらいたいと思う。


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