読書、漫画:「レナード現象には理由がある」

 「レナード現象には理由がある」を読み終わった。このごろの川原泉先生は大きめのサイズで漫画を出している。どうしてなんだろう。それと、このごろのタッチが固くて不自然な感じを受ける。パースとか漫画のリアル性を描こうとして、元々の自分の絵と馴染んでないというか、そもそも頑張る方向性が間違っているというか、SFとか科学とかだから固い線という安直な発想なのかもしれないものが、なんだかもったいなぁと思う。以前の絵は「ヘタウマ」だと思っていたのですが、今の絵は「下手」だと思う。まあ、漫画家本人が納得しているのでしたら、まあ仕方が無いとは思いますが、ストーリーが良いのに残念です。
 ところでマンガの内容ですが、私立の進学校のちょっと不思議な物語です。いくつかの短編で構成されていて、出てくる主人公たちは同じ学校に所属していますが、特に大きくかかわり合う事はほとんどないです。感じとしては映画にもなった「笑う大天使」に近い感じがします。
 総合して言えば、以前の川原泉ファンがストーリーに傾倒していれば読む価値ありなのですが、私のように絵も好きなのであれば、ちょっとなぁ、と思うかもしれません。たぶん、読み続ければ慣れるとは思うのですが。


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