WindowsPhone、iPhone、Android、ネットブック:携帯電話がデジタル製品をスタンドアローンにした

T-01Aが6.5にバージョンアップされるらしい、12月に。WILLCOMが新機種を発表するらしい、年内中に。Windows7が発売になってネットブックにもWin7が搭載されていた、セキュリティソフトを入れると(多分)動作がもっさりするけど。AndroidはLinuxを使っている、Linuxのソフトは動きそうもないけど。WILLCOM03がWin7で動作確認された、バックアップ程度にしか意味はないけど。WiMAXがサービスを開始した、加入数が超低調な滑り出しだけど。WindowsMobaile7のお披露目はないらしい、(多分)WinMob6.5が霞んじゃうから。
EMOBILEがネットブックとインターネットを独自のルートで繋げる以前から、携帯電話がモバイルコンピュータを屋外に自由に持ち出せる機器にしていたはずだけれども、実際はEMOBAILEも大して活用されていないような気がする。要するにコンピュータはウェアラブルにならない限りデスクトップからはみ出すことは難しいわけで。ノート型と言われようがラップトップと言われようがバッテリー不足で長時間の活動ができなかったりするのが実情なわけです。
ウェアラブルコンピューティングで一番身近なものと言えば携帯電話です。歴史を紐解けば、かつてのノート型、ラップトップといわれていた時代にパソコンはデスクトップを母艦と言い、あくまでサブ機器としてラップトップが存在していたわけです。それはウェアラブルコンピューティングがはやり始めた時代に作られたPalm等の手のひらサイズになったPCも例外なくパソコンは今まで、デスクトップを頂点としたヒエラルキーによって、支えられてきたと言えます。
ところが、別の進化を遂げたのが携帯電話です。そもそも通信を主体にしたハードウェアとそのハードウェアを動作させる事を主体にしたOSは初期段階ではパソコンと言うほどの機能はありませんでしたが、インターネット普及で「携帯電話サイト」という更に特殊な路線を進み始めました。貪欲にパソコンの機能を取り込み始めたのは、それまでのモバイルコンピューティングという技術を下地にした、携帯電話のパソコン化が進む未来とも言えます。
携帯電話はそもそもがパソコンから発生したわけではないという意味でパソコンのヒエラルキーの外にありながら、なおかつパソコンに向かっている家電として、また、ウェアラブルコンピューティング要素を常に意識させる形態を求められているハードウェアとして、ネットワークに接続しながらスタンドアローンを要求される、結構シビアな機器であると思います。
要するに今後、携帯電話は携帯電話足りえる要素以上の何かを我々の未来に対する希望的観測に即して追加していくことで、パソコンを越えた(もしかしたら人間も超えるのかもしれない)スタンドアローンなハードウェアに進化するかもしれない。それは商業主義にまみれたクラウドコンピューティングやWeb2.0と言った技術の延長線上には位置しない、もっと別の、携帯電話網とインターネット網の大きな宇宙を左右に持った何かとてつもない、それでいて家電な未来がすぐそこまで迫っていると感じさせる何かを常に発信している電波なのかもしれない。


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