x86(i386)にインストールできるLinuxを試す作業

色々とYoutubeを流していて軽量化LinuxOSの動画の中でx86PCでも起動するディストリビューションの話題が出ていた。軽量なx86のディストリビューションであれば、試してみる価値があるかもしれないと思ってインストールイメージをダウンロードしてみた。
Q4OS:ドイツのOSでWindowsXPの外観を真似た仕様とのこと
Peppermint:軽量もあるが、主にWebアプリをメインアプリとして使用する事を目的にしているOS
MX-Linux:軽量が売りではないけれど、安定性の高いことが売りでx86用も配布している

■Q4OS(https://q4os.org/)
今回のOSインストールテストの本命と言えば本命。x86ノートPCを活用するOSとして、そもそもWindowsXPが標準搭載されていた機材にWindowsXPを模したOSが乗ってくれれば、原点復帰となると言うような感じも無きにしも非ず。

インストールがあっさり終わった後に再起動をしてログインしたところ、そこから更にインストール作業が再開されて、それがやたらと長い。Wifiの設定をしたのでインターネットから必要なものをダウンロードしているせいもある様子。途中でダウンロードバーが止まっている場面もあったけど、何とかインストール作業は完了した。
とりあえずSMBが標準で入っているのがWindowsXPっぽさを醸し出している。Wineも初期導入可能、更にはWindowsアプリをダブルクリックで起動可能な設定になっていた。以前インストールしたWineはコマンドラインから起動させていたので、使い勝手が向上している感じ。

リモートデスクトップアプリを探したのだが見つからず、手動でインストールすることにした。参考にしたサイトは「Debian 10(Buster)にRemminaをインストールする (http://serverarekore.blogspot.com/2020/06/debian-10busterremmina.html)」というページ。コマンドラインを入力すると問題なくインストールできて起動も使用も問題なかった。

全体的な反応は悪くない速度で動作していると思う。

手間がかからずWindowsと親和性が高い環境が手に入るディストリビューションとして、また、古いパソコンを継続して使用する方法としては良い選択肢だと思う。

■Peppermint(https://peppermintos.com/)
OSが軽量であることも必要だけど、動作させるアプリケーションが重ければ結局は意味が無い。と言う事でWebアプリをフル活用できるディストリビューションがあったのでテストする事にする。

インストールはやはり時間がかかって尚且つログイン後もアップデートが時間がかかった。

売りはWebアプリがネイティブのように動作するという部分ではあるけれど、GoogleChromeBookが目指して挫折して結局はAndroidアプリ実行環境に落ち着きつつあるのと一緒で、自分が使っていくなら普通に必要なソフトをパッケージ管理ソフトから探してインストールして使う感じになりそう。AndroidやiOSが流行らずWebアプリが勝つ世の中だったら重宝するOSだと思うけど、

動作に関しては早いと思う。比較が難しいけど、Q4OSと同じぐらい、LinuxMintよりはちょっと早いかもと言った感じ。
OSとしての操作感はLinuxMintとかと変わりなし。

■MX-Linux(https://mxlinux.org/)
有名なLinuxのディストリビューションの一つで以前から気にはなっていたものの、導入したことが無かったため、軽量OSの比較対象としてインストールの選択をしてみた。MX-Linuxが問題なく動作するのであれば、実は軽量OSを探して試す必要が無いのではないか、という期待というか疑問があったため。Debianベースという点も気になっていた。根幹が一緒なので、DebianベースのOSとUbuntuベースのOSとでそれほど違いがあるのか、というのもポイントになるかもしれない。
現状では手動であればだいたいどのアプリでもインストールできてしまうので、OSの差は動作スペックと外観のデザインやユーザーインターフェイスの細かい使い勝手になっているのかもしれない。

インストールとログイン後のアップデートは今まで試したOSと同じ程度の時間がかかった。インストール作業も終わり色々と操作してみたのだが、動作に関するもたつき等は感じられなかったので、実はDebianであれば軽量OSである必要は無いのかもしれない。ちなみにUbuntuはx86対応版の開発が終わってしまっているので、現状で比較の仕様が無い。

MXパッケージャーインストーラーというアプリがアプリケーション管理ソフトになるようだ。リモートデスクトップソフトRemminaをインストールしたところ一緒にRDP接続のパッケージがインストールされなかった。ここら辺がUbuntuとの違いなのかもしれない。

OS外観の設定変更アプリやソフトの設定アプリは豊富ではあるものの、使い勝手が良いかどうかは微妙な感じではあった。Linuxは便利になってもLinuxなのかもしれない。

■Linuxのx86ディストリビューションについて
今後、x86のディストリビューションは無くなることは無いにせよ、どんどん少なくなって行く可能性が高い。いくら大切に使ったとしてもパソコンはいつか壊れて買い替えるからだ。それでも工業用の機械であったり大きなサーバであったり随分先まで残っていくとは思う。需要がある限り無くなる事は無い。
ただ、使い道はどんどん限定されていくと思う。現状でx86のノートPCを実用として使う人は少ない気がする。

今回使ったPC
Core2Duo U7500 1.06GHz/512MB/12.1インチ
2007年辺りに販売していた製品らしい。SSDに換装してあるので動作は軽快ではある。


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