Khadas Edge 2 を使ってみた

やたらと薄いSBC(シングルボードコンピュータ)が話題になっていた。RaspberryPiは在庫が無く転売で値段が高騰、JetsonNanoは新しいモノが発表になっていたが、パーツを購入して組立てる仕様、他のSBCはあてにならない状況が続いていた。RaspberryPiPicoでキーボードを作ろうかとセットを買って遊んでいたら、もっと便利で安い機材が手に入ってしまうし、何と言うか行き詰っていた、のかもしれない。

Khadas Edge 2はAmazonで購入しました。購入してから1週間程度で到着しました。箱は名刺サイズで中には説明書、本体、無線用アンテナ、カードが入っていました。底はスポンジで衝撃吸収されていました。取り出して動作確認をしました。

Khadasシリーズは本体に保存領域があってSDカードやHDDやSSDを必要としないようになっているのが特徴で、最初に起動させると、OSをダウンロードしてインストールできるようになっているので、Wifiなどのインターネットがある環境であれば、他のパソコンを必要としない便利なパソコンです。

インターネット環境に関しては、今回購入のKhadas Edge 2は有線LANポートが無いために通常であれば無線LANに接続すべきところを、USBのLAN変換ケーブルを使って有線LANで作業したところ、問題なく接続できました。初回起動のOSインストールでの有線LANも問題なく接続してファイルをダウンロード出来たので、機材によって相性はあるかもしれませんが、ドライバ等が無くても問題なく接続できるようです。


動作確認を兼ねてインストールをしました。AndroidOS12とLinuxOSのUBUNTUがインストール出来るようになっていたので、AndroidOSをインストールしてみましたが上手く行かず、UBUNTUを試しました。
一旦OSをインストールした後は、Khadasの基盤のサイドにある三つのボタンのうちの真ん中Fを長押ししながら右側のRボタンを押すと、再起動されて初期起動画面に戻ります。そこからLinuxを選択しました。ネットワークからOSのインストールファイルをダウンロードした後でインストールして何度も表示されるRestertを選択して再起動となりました。

起動はごく一般的なUBUNTUでした。ログインはIDがKhadas、パスワードもKhadasです。一通りアプリを動かしまして、不良品でない事を確認しました。OSを終了させてFボタン長押し、Rボタンを押して再起動しました。もう一度、AndroidOSの起動確認をしました。

問題点が不明だったので、接続していたUSB機器を出来るだけ外しました。ネットワークはWifiを設定して、OSのバージョンが二つあったので古い方を選択しました。インストールの工程は変わらなかったのですが、今回は問題なく起動しました。


SBCに関心がある理由は、自作のスマホを作成する事は可能かどうかという検証がしたいと言うのがあり、現状ではAndroidOSが動作するかと言うのが大きいと思っています。一番はスマートフォンタイプの形状に特化した操作感や細かい動作。WindowsやLinuxはデスクトップに依存するので、なかなかパームトップ形状の機材に合わない傾向があります。その為、私はSBCでAndroidOSが動作必須だと思っています。

ネットワークに関してですが、無線LANは問題なく動作しました。USBtypeCのマルチポートアダプタを使って有線LANで接続しましたが、特に問題も無く接続しました。

KhadasにインストールされたAndroidOSはスマホと言うよりタブレットのデザインでした。とりあえず今自分で遊んでいる「FFBE幻影戦争」というゲームに関しては、動作しませんでした。最初の画面でタップするのですが、全く反応がありませんでした。プログラムではなく一枚絵に透明ボタンを置いていく仕様の場合には動作が上手く行かないのかもしれません。

Amazonショッピングは問題ありませんでした。特に今回は購入までを行ったわけではないので、細かい動作に関しては全く問題ないかという保証はありませんが、全般的に問題のある動きにはなりませんでした。

AmazonPrimeVideoは問題なく動作しました。USBスピーカーを繋ぎ音を出して映画を見ることが出来ました。ただ、ネットワーク回線が無線であっても有線であっても、解像度がどうにも低いままでした。何か設定を変更すると解像度が上がるのか待っていれば調節されるのか、タブレットなので仕様なのかは分かりませんでした。家のネットワーク回線のせいかもしれません。

USBでWebカメラを接続したところ、カメラアプリを使うことが出来ました。ただし、カメラの縦横の縮尺が逆になっていて細長い画像となりました。カメラもドライバ的なものを必要としないようなのですが、設定も見当たりませんでした。OS標準のアプリだったので、他のアプリを使えば上手く行くのかもしれません。

自分がやりたいゲームが出来なかったので、横画面のゲームと縦画面のゲームをやってみました。表示しているのが一般的なモニタなので横画面のゲームは問題ないのですが、縦画面のゲームは横方向に傾いた形で表示されました。まあ当然と言えば当然の事。モバイルであれば縦持ちをすれば良いのですが、設置したモニタだと縦にするのはそれなりに大変なので、頭を傾けて遊んでみました。

向かって右側のボタンですが、上からReset、Home、電源のボタンとして機能しました。電源を落とす時は電源ボタン長押しで再起動とシャットダウンが選べました。Homeボタンを押すとアプリの一覧が表示されました。Resetボタンはいきなり画面が消えて起動画面になりました。

手持ちのRaspberryPi用のカメラですが、配線の数が合わないようなので試すことが出来ませんでした。ケーブルのソケットの反対側にCAM1~3、裏側にIO1、IO2、DSI1、DSI2というソケットがあるのですが、手頃な値段の規格が合う機材があれば試してみたいと思っています。


■今後確認事項
・USBメディアにOSをインストールする事が出来るのか確認する。ファイルサーバー的な使い方を想定しています。
・拡張モジュール用の接続ソケットが色々と揃っているので、何が接続できるのか確認する。
・タッチパネルのモニタでタッチ操作が出来るか検証する。


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