「みなみけ」と「苺ましまろ」

 「みなみけ」を読んだ。短編を積み重ねていくストーリー展開で、結構好きなお話だと思う。三姉妹の生活の話で、長女が高校生、次女が中学生、三女が小学生となっている。雰囲気が「苺ましまろ」に似ているなぁ、と思いながら読んでいたが、決定的に違うのはその作品に流れる生活感だろう。
 例えば「苺ましまろ」の食事の風景といえば、おやつかファミレス。「みなみけ」なら、しっかりした長女の手料理。出てくる登場人物も「みなみけ」は、将来の事を考えたり恋愛を考えたりしているが、「苺ましまろ」はその場限りの刹那的な楽しみを追い求めていたり。
 大きな違いはあるけれど、私が似ているなぁと思ったのは、大人が登場しない子供のだけの世界であることに言い訳していない、というところ。例えば、両親が事故で死んだとか、大人がいないことを説明するにはやはり「悲壮感」が漂ってしまうが、二つの作品にはそれが無い。無いということが私は好きだと思う。
 先ほど気がついたのだけど、「みなみけ」って「南家」ってことだったのね。パソコンで入力してみるまで気がつかなかった。「みな・みけ」だと思ってた。


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