「春期限定いちごタルト事件」

 「春期限定いちごタルト事件」を読み終わった。短い。ライトノベルにふさわしい短さだと思うけど、もう少し読みたかった。と思うぐらい。まあ、次の「夏期限定トロピカルパフェ事件」を読み始めているわけですが。
 とにかく面白かった。
 主人公は小市民になるべく目立たない日々を生き抜いている。この「小市民」という発想がある意味で主人公の年齢にふさわしく感じる。大体において「小市民」と言う単語はマイナス方向へ使われる気がするが、見事に消極的プラスの方向へ話を向けられている。
 goo.ne.jpの国語検索(http://dictionary.goo.ne.jp/search.php?MT=%BE%AE%BB%D4%CC%B1&kind=jn)も参考までに。
 こういう発想は高校生のときの私自身の中に存在しなかった。小市民になろうとも考えなかったし目立とうとも考えなかった。だから読んでいて結構新鮮なストーリー展開というか感情表現に感動した。
 主人公の友人が「今のお前は何考えてるかわからないからいらつく」的なことを言ったシーンがある。全体を通してワザと語られない感情表現が相当潜んでいる事がわかる小説だと思う。推理モノなので語られない描写と言うのは当然ある。小市民たらねばという意識から抑圧された心理状態と言うのが想像するに面白いのではないかと。書かれないからこそ想像力が高まるのではないかと思いました。


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