「ベストセラー小説の書き方」という本を読み終わった。本を読んだだけでベストセラー小説がかけるわけがないとか、ライバルを増やすような本を小説家が書くわけがないから、本の中身は嘘だとか、私自身も思わないことはない。実際読んでみて100%納得できる内容ではなかった。が、一度は読んでおくのに値する価値のある本だと思った。
内容は小説の書き方の注意点を中心に進められている。この本で一番多く出た話題が「一般小説」と「ジャンル小説」の違いについての話ではなかろうか。作者は個人的な意見として「ジャンル小説」は作家として目指すべきではないと言う。「一般小説」に比べて出版部数が違うからだと説明していた。
この本の作者はアメリカ人である。よって、出版社の事情などアメリカと言う地域限定の話も随所に見られる。「ジャンル小説」と「一般小説」の事情なども日本とは違うかもしれない。ただ、考え方は正しい部分が多くあり参考になる。
読んでいて、作者の断定ぶりが爽快だった。小説の書き方など超個人的なプライバシーに踏み込む一歩手前みたいな内容なので、「職業」としての小説家を意識して書かれているこの本は、時代や国を超えて、読むべきところがあるのだと思う。
他の小説の書き方の本と読み比べるのも楽しいかもしれない。
参考
「ミステリーの書き方」(http://shonenalice.seesaa.net/article/22342577.html)
「物語の体操―みるみる小説が書ける6つのレッスン」(http://shonenalice.seesaa.net/article/22582083.html)
「ベストセラー小説の書き方」
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