「しゃばけ」を読み終わった。面白かった。アマゾンのカスタマーレビューも良い評価をしている。「日本ファンタジーノベル大賞
」優秀賞作品なのだそうだ。
時代は江戸、体の弱い大店の若旦那は妖が見える。見えるだけじゃなくて普通に会話するし一緒に生活しているし頼みごとまでしてしまう。そんな若旦那が巻き込まれた殺人事件のお話だ。内容はコミカルに書かれて、ライトノベルの感覚が強い。宮部 みゆきとか京極夏彦を期待していた部分があったので、ややがっかりした。まあ「日本ファンタジーノベル大賞」だしね。
推理ものとしては、やや弱い。犯人が解りやすいからだ。ライトノベル特有の決めつけが気になる部分も多い。
江戸の情緒はそれなりに伝わってくるけど、大店の若旦那が主人公なので、伝聞がほとんどで実感が沸きにくい。いっそ裏の菓子屋の跡取りが主人公のほうが江戸の情緒が伝わったし、面白かったのかもしれない。
妖も性格設定が中途半端で妖っぽくない。変な奴ぐらいでしかない。
後半で若旦那が生長するのも唐突だし。唐突ならオチに元に戻る若旦那があってもよい気がする。
とまあ、期待外れも含めて、いろいろと楽しめた一冊でした。続巻もあるので読んでみようと思います。
「しゃばけ」
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