結構時間をかけて「創世記機械」を読み終わりました。ここのところホーガンの作品を幾つか読んでいますが、どれも面白いです。とりあえずジェイムズ・P・ホーガンの作品では、科学者がバーで飲んだくれてることが多くて好きです。誰か知り合いにお酒好きの科学者のモデルがいるんでしょうか?
内容は主人公の大発見から始まります。この発見は基礎的なもので実験によって証明されることで様々な方向へ肉付けされていく一方で、政治的な圧力によって翻弄される主人公の話です。発見された具体的な理論とは、物質が高次元の回転によって様々な影響を受けるというもの、と私は理解しました。
ただよくわからなかったのが、高次元と言う設定が上限2段階、つまり6次元である理由です。3次元以上が存在するとしたら、6次元以上も存在するはずで、多次元的で無限の次元を理論として包括しないことには、理論として完成しないのではないのかとか思ったりしました。宇宙物理学が良くわかってないからなんですけど。
もう一つ、何となく納得がいかなかったのが、ネタばれになるので詳しく書きませんが、この理論の流れから行くとエネルギーの閉鎖増幅構造が作れるのではないかと。まあ、小説の中の現実として理論的に否定されうる話なのかもしれませんが。
「創世記機械」という名称はやはりキリスト圏で有効なタイトルなのかもしれないと思いました。そういう意味で、タイトルに惑わされずに読んでいただければと思います。
「創世記機械」
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“「創世記機械」” への1件のコメント
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