「仮想空間計画」を読み終わりました。読み応えがあって楽しめたのですが、読書の時間が細切れだったので、なかなか理解するのに難しい場面もありました。軽く読み飛ばしたところで問題があったわけではないのですが、やはり登場人物の多さ、そして、社会的な力関係の把握がなかなかうまく行きませんでした。それでも、この作者はハッピーエンドなので、安心して読む事ができました。
内容は、仮想空間を作成するプロジェクトを意欲的に進めていく主人公が巻き込まれる社会的悲劇というか喜劇ということなんだと思います、ネタばれなく説明すると。仮想空間を作るというプログラミング的な話と、仮想空間に参加するための科学技術の話がたんまり出てきて、それだけでも楽しめました。
仮想空間に参加する技術に関しては、現在、身体的な障害に対応するための医療で進んでいる技術に近いもの(もしくはその未来系)が出てきて読み入ってしまいました。
仮想空間とAIという取り合わせで、もう一つ二つどんでん返しがあると面白かったかなぁとは思いますが、面白くてラストは一気に読めました。お勧めです。
「仮想空間計画」
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