読書、感想:「日本以外全部沈没」

 「日本以外全部沈没」を読み終わった。去年の11月に購入したものなので2ヶ月ツン読していた事になる。やはり大御所の作品は手に取りづらい。購入後も読み始められないとは何とも恥ずかしい限りだと思う。
 内容は表題の「日本以外全部沈没」という作品を含む短編集だった。「日本以外全部沈没」は「日本沈没」という小説のパロディで日本以外が沈んでしまうという話だった。他にはヘリウムを作る発明の顛末「あるいは酒でいっぱいの海」、ノーベル賞の工学博士がパチンコに挑む「パチンコ必勝原理」など本当に短いものも含めて11編が入っている。
 ライトノベルに慣れてしまった人にはちょと読みにくいかもしれないが、一つの作品が短い事もあって気にならない速度で読む事ができた。SFとしては硬派とは言いがたいものが混ざっているが、私はいろいろと楽しめた作品でした。


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