読書、本、感想:「円環少女(2)煉獄の虚神(上)」

 「円環少女(2)煉獄の虚神(上)」を読み終わりました。以前紹介した「円環少女(サークリットガール)(http://shonenalice.seesaa.net/article/29385511.html)」の続編です。アマゾンのカスタマーレビューにある「一巻が楽しめたのなら買い」「世界設定や能力の描写は難しい」「メイゼルの嗜虐癖は苛烈さを増しているのでそれだけでも十分楽しめます」という評価は相当に的を得ていると思います。メイゼルの嗜虐癖に快感を覚える人は、世界設定や能力の難しい描写で自分をいじめて快感が得られるのかもしれないと思いました。
 今回のストーリーの主軸は「相似大系」という魔術師です。読みにくい文章が、相似に一役かっていると思われる箇所がいくつかありました。相似の為に文章がややこしいというよりは、そもそもややこしい文章を書くのが好きみたいですけど。
 上巻なので歯切れの悪い終わり方を期待したのですが、結構分かりやすくさっぱりとした終わり方をしていました。
 本書の冒頭が主人公とメイゼルの出会いを描いています。これが「円環少女」のシリーズの中で一番古いエピソードだそうです、まあどうでもいい事ですが。それと巻末に設定資料が付いています、これもわたし的にはどうでもいい事ですが(作者がこの設定自体を深く理解していないと思われるため)。
 小説は言葉あそび。それもまたよし。


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