読書、本、感想:「はやわかり!!ライトノベルファンタジー」

 「はやわかり!!ライトノベル・ファンタジー」を読み終わった。私は個人的には面白かったし、ためにもなった。本当にライトノベルファンタジーを書くための方法が書かれていて驚いた。途轍もない初心者向けの内容になっていて、ターゲットはライトノベルを書きたいティーンエイジャーだと思う。この本を読んでライトノベルが描けるようになった人は、たぶんこの本を読まなくても書けるようにはなる、かもしれない。だから読まなくてもいいのかと言うとそうではなくて、つまり書くきっかけと書く勢い、そして何より書く方向性の指南、それも初期段階でのアドバイスに満ちている。
 本書の真のターゲットは、ライトノベルがそれなりに好きで、漠然とオリジナルなお話が頭に浮いてくるような空想壁のある人、なのだと思う。こういった人たちは、最終的に小説を書かずに、そのイメージを忘れ去ってしまう場合が少なくない。それはもったいない。こういった本を読んで、少しでも、そのアイディアを形にすれば。そんな思いをこの本から感じた。
 内容は、30日で小説が書けるようになるレッスンが冒頭にあり、後半はライトノベルファンタジーの要素の説明に費やされている。ファンタジーの独特の要素や代表的な作品が列挙されている。
 文章や構成の指南はほとんどない。その代わり、本書の作者がお進めするファンタジー小説をずいぶんと紹介している。この紹介は分類の中での紹介であるが、私が読んでいる限りではいろいろと不満も多い。内容的には一般的な分類よりは作者本人のちしきのかたよりんだし、もっと言うなら「編集者側」の意見のようだった。
 本書の最終ページに小学館ライトノベル大賞「ルルル文庫部門」原稿大募集というページが割かれていた。ところが、募集が2006年9月締め切りになっていた。発表は2007年3月だそうだ。


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