意見、テレビ、馬鹿:「テレビを見るとバカになる」程度の人

 世の中、テレビが様々な不祥事で批判にさらされている。「マスメディア」という作られた共同幻想が、インターネットというもう一つの幻想とぶつかりあっているのだと思う。以前、大宅壮一氏が言った「一億総白痴化(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%80%E5%84%84%E7%B7%8F%E7%99%BD%E7%97%B4%E5%8C%96)」はテレビが低俗で人間の想像力や思考力を低下させてしまうかららしいし、テレビの見過ぎは目が悪くなるとか、視覚の刺激で癲癇を起こす子どもがいたり、テレビによって様々な侵害行為があったりとか、いろいろ問題があるテレビだが、どうしても皆が見てしまうのは、これまた大宅壮一氏が言う「面白くて為になる」を地で行ってるからだと思う。まあインターネットだっていろいろな問題を抱えつつ、やっぱり「面白くて為になる」が故に皆が使う、ように私は思う。
 で、話題になっていたのか分からないんだけど「テレビを見ると馬鹿(バカ)になる」という事が世の中で言われているらしい。それは、「ゲームをすると馬鹿になる」という事と同レベルの話しで、逆説的な具体例として、頭の良くなる(と科学的に言われている=きちんと検証していない似非科学の可能性もある)ゲームというものも世の中に受け入れられている。テレビ番組が盛んにクイズをしたりちょっとしたアイディアを垂れ流すのを「脳の活性化」とか「お得情報」とか何の根拠もない可能性の高いイメージとして言葉を使って刷り込んでいる。
 という状況をしっかりと理解していれば、実は「テレビを見たからと言って馬鹿にならない」のではないかと思ってしまう。というか「テレビを見て馬鹿になる」程度の人間は、インターネットだろうが井戸端会議だろうが見たもの聞いたものを鵜呑みにして思考せず「馬鹿の一つ覚え」的な発想でしか情報を取り扱えない、のではなかろうかと思う。
 私もテレビに結構影響された、と思う。自分が馬鹿かどうかは良くわからないので「馬鹿」なんだと思う。頭のいい人は「自分が馬鹿である事を自覚している」って良く言うらしいから。

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