「太陽レンズの彼方へ―マッカンドルー航宙記」を読み終わった。すごい面白かった。以前紹介した「マッカンドルー航宙記(http://shonenalice.seesaa.net/article/36711947.html)」の続編となる作品にあたる。過去の因縁や、想い出が幾つか出てくるが、各々が独立した作品なので基本的には読まなくても問題ない。
今回も最初に前書きと巻末に付録がついている。この作者はSF作品で扱われた未科学技術を友人に吹聴した事をよっぽど後悔しているらしい。それだけに緻密な世界観が彼の作品をハードSFたらしめているのかもしれない。
本編も4つの章からなり、それぞれがある程度独立した内容となっている。それぞれ「影のダークマター」「新たなる保存則」「太陽レンズの彼方へ」「母来たる」というタイトルがつけられている。
「影のダークマター」は主人公二人が見えない物質を探しに行く調査旅行に過去の因縁が付いて回る話だ。どれだけ深い因縁なのかは前作品を読めば分かる。
「新たなる保存則」は「影のダークマター」まで引きずった因縁を締めくくる作品だ。結末は読んでのお楽しみというところ。
「太陽レンズの彼方へ」は前作品でも似たような話がありました。それはそれと言えばそうなのですが、相変わらず危険に対して成長しない主人公たちを再確認できました。
「母来たる」は主人公の出生がいろいろと明らかになる話です。
前作品も今回の作品もどちらもおすすめできるハードSFです。科学技術知識欲がある人なら、十分に楽しめる作品だと思います。
読書、感想、小説、ハードSF:「太陽レンズの彼方へ」
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