映画、ペンギン、環境問題:「ハッピーフィート」

 映画を見た。「ハッピーフィート(http://moviessearch.yahoo.co.jp/detail/tymv/id326362/)」というペンギンが踊るヤツでした。テレビコマーシャルでもずいぶんやっていたような記憶があるので、テレビをよく見ている人は記憶が残っているかもです。見るべき、と言えるかどうかは別にして、私は楽しめました。
 ストーリーは、歌うことが重要視される皇帝ペンギンコミュニティーで、音痴なペンギンが苦労する話から始まります。このペンギンは音痴なんだけどダンスが得意でコミュニティから外れていきます。最後には見返すことになるのですが、まあ、環境問題が挟まっていて複雑な話しを大雑把に締めくくっていました。
 大雑把過ぎて何とも評価のしようのない部分もあるのですが、環境問題をテーマにするうえで、非常にアメリカ的でよろしくないんじゃないかという点がありました。
 ダンスを否定する皇帝ペンギンコミュニティの「ダンスを否定する理由」が、実は根本的にあるのではないか、ストーリー前半の、父親が卵を落としてしまうというエピソードが大きな複線なのではないかと思ったためです。
 映画の中で皇帝ペンギンは寒さに耐えるために足元に卵を温めて寄り集まって歌を歌ってしのぐというシーンがあったのですが、これをダンスに置き換えて「足元に卵を温めながらダンスをしてしのぐ」という形にすると、この論点がはっきりするのではないかと思います。
 ここら辺のくだりを無視する事でこの映画が感動的なエンディングを迎えるのですが、自分としては妙に気になるところでした。
 もうひとつ、エンディングで壮大にするなら、そして環境保護の観点を地域で捉えるなら、ほかの動物とのコミュニケーションと協調行動もあってよかったのではないかと思いました。
 ここら辺を突き詰めていくと、捕食と非捕食者との関係が崩れてしまう可能性もあるので何とも言えませんが、どうせいろんなことを無視しているんだから、あってもよかったのかも、と思いました。
 違う話になっちゃうかもしれないけど。

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