LinuxのUSBフラッシュメモリインストールのデストリビューションをしばらく使ってみて、とりあえず「Puppy」が使いやすい、と言う結論にたどり着きました。ちなみに「工人舎」の「SH」シリーズで動作しています。以前の記事(http://shonenalice.seesaa.net/article/111427157.html、http://shonenalice.seesaa.net/article/110068723.html)なども参考にしつつ読んでいただけると幸いです。
▼私が持ち歩き用USB起動のOSに求めるもの▼
「どんなPCからでも起動できて、インターネットに接続できて、GUIが快適に動作する。ある程度のカスタマイズが可能で使いやすさを追求できて、なおかつ堅牢(壊れにくい、もしくは、バックアップがとりやすい、再インストールから現状復帰までの作業手順が簡単)で、現在あるインターネットサービスを享受できる。ブラウザ面では、クッキーやキャッシュやブックマークを持ち歩きたい。メールソフトと設定や過去のログを持ち歩きたい。ウィルスなどに悩まされたくない。メモ帳としてテキストの読み書きがしたい」
▼候補として脱落したもの▼
■USBにブラウザ(もじら系)をインストールして持ち歩く
→ウィルスに弱く危険(特にUSBに取り付いたり、メールを媒介するものの直撃を受ける)
■ノートパソコンを持ち歩く
→ネットにつながらない環境にたびたび遭遇する。
■CDブートOS
→設定を保持できない。CDを読みにいったりして動作が遅い。
■フロッピー起動OS
→GUIでなく、カスタマイズに専門的な知識が必要。ハードウェアの変更にセッティングが必要。容量が小さく、近年のインターネットサービスに不向き。フロッピーが廃れてドライブが付属しないPCが増えた。
▼PuppyとUbuntuの利点や欠点▼
●USB起動(補助でCDから起動)
どちらのデストリビューションもこの観点から選択した。
UbuntuはUSBフラッシュメモリにインストールするときにUSBから起動できないPC用の補助で起動DISK用のイメージ作成をしてくれる。PuppyもライブCDから起動させながらUSBフラッシュメモリの内容を選択可能であった。設定の保存もできた。
●快適性
Ubuntuはブラウザがときどきフリーズする。とりあえず動画を見る設定がわからなかった。
Puppyは起動ごとに無線LANの設定をしないといけない。Puppyはフリーズしないでいきなり落ちるか、もしくはマシンスペックでインストールできないソフトもあるようす。
●汎用性(どんなパソコンでも使える)
とりあえずどちらのデストリビューションも自分の身の回りのPCで起動した。
●パッケージ(デストリビューションの有名度)
Ubuntuの方がパッケージが多い。特に初期状態でインストールしてあるソフトが多い。
Puppyは対応するパッケージが弱いが、通常の圧縮されたソフトを解凍しそのまま起動させることもできる場合がある。Puppyは初期状態のパッケージを削除できない。
●わかりやすさ
XWindowの内容、設定などはUbuntuが断然わかりやすい。
Puppyはデスクトップにやたらとアイコンが並んで邪魔。Puppyのメニューは慣れるまでわかりにくい。
●デストリビューションの扱いやすさ
UbuntuはUSB内をパーティションに区切ったりSWAPパーティションを作ったり、知識がないといじくりにくい。
PuppyはUSB内に7つのファイルがあるだけなので、いろいろと試しやすい。バックアップもとりやすい。
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現在、4GのUSBメモリにPuppyをインストールして、ライブCDを持ち歩いて使っています。USBから起動できない場合はライブCDから起動すると、USB内の保存データから起動する選択肢が出てきます。
特にオフィスソフトを使うことが無いので必要なことはUSBフラッシュメモリにフォルダを作ってテキストで保存しています。バックアップとしてUSBフラッシュメモリ内のデータをそのままもう一本のUSBフラッシュメモリに保存しています。
トラブルとして、USBフラッシュメモリから起動しようとして失敗する事例に遭遇しましたが、新しいUSBメモリを購入し、再インストールをして、データを移したところ、問題なく以前の状態で起動しました。
ということで、しばらくPuppyを使い倒してみる。
Linux、比較、携帯、USBフラッシュメモリ:「Ubuntu」と「Puppy」を比較
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