ラノベ、ネタばれ、紹介、ジャンル:「【ネタバレ】読むまでバカにしてたが読むと面白かったラノベ]

「【ネタバレ】読むまでバカにしてたが読むと面白かったラノベ(http://alfalfa.livedoor.biz/archives/51432407.html)」を読んでいて、ラノベが読みたくなった。具体的にどれとは言えないけど。
ところで、いつも思うんですが、ラノベ=ライトノベルって自分の中の定義が難しいです。要するに「萌え小説」が現在のラノベな気がするのですがどうなんでしょう。ここで言う「萌え」の対象は女性ナわけだけど(つまりBLを含まない狭い意味になってしまうわけですが)。ウィキペディアの「ライトのベル(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%88%E3%83%8E%E3%83%99%E3%83%AB)」を読んでもわかりずらいものがあります。
自分の中で初期のラノベは赤川次郎の「セーラー服と機関銃 (角川文庫)」や宗田 理の「ぼくらの七日間戦争 (角川文庫)」や筒井康孝の「時をかける少女 〈新装版〉 (角川文庫)」あたりじゃないかと思う。ここから角川書店のメディアミックスがはじまっているんじゃないでしょうか。
このメディアミックスの流れは片方では萌えのない作品として「幻魔大戦」「アキラ」「オネアミスの翼」「攻殻機動隊」「戦闘妖精雪風」等を経て「パプリカ」に至る硬派なSF作品の路線を作っています。これらの作品は内容や設定に重心を置いて作品一つ一つが個性と主題を持っています。
もう一方は萌えのあるメディアミックスとして「ロードス島戦記」「スレイヤーズ」「魔獣戦士ルナ・ヴァルガー」「魔術師オーフェン」「ゼロの使い魔」「狼と香辛料」「とらドラ」「涼宮ハルヒの憂鬱」などの軟派なファンタジーの路線を作ったと思っています。これがライトノベルと言えるのではないでしょうか。設定よりもキャラクター重視という観点で科学という現実に力点を置くSFより、より空想を忠実に再現できるファンタジーという土台を使った作品が多いのも設定よりキャラクタというバランスの作品作りからでしょう。
ライトのベルを大きく捕らえると確かに、かつてのコバルト文庫など女性向け小説の源流もあります。しかしそれらは現在の「萌え」要素を構成する流れに加えられるべき作品群ではないかと。例えば「まんが家まりなシリーズ」「丘の家のミッキー」「なんて素敵にジャパネスク」「鼓ケ淵」などである。この路線は拡散しながら最終的にBLという独自の市場を形成したのではないでしょうか。BLというジャンルはライトノベルという分類と重複するという考え方と対立するという考え方があると思う。私はライトノベルが文学という重い命題との対立する流れから必要があって生まれたと思っているので、BL、もしくはショタや美少年を含む作品は独自の方向性を持っているのではないかと考えています。
ジャンルというものは個人の趣向でいくらでも細かくなり重複もするのでなかなか難しいと書きながら思いました。


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