室生犀星、金魚、会話、短編集、小説:「蜜のあわれ・われはうたえどもやぶれかぶれ」

室生犀星の「蜜のあわれ・われはうたえどもやぶれかぶれ (講談社文芸文庫)」を読んだ。
購入動機は「蜜のあわれ」が読みたかったから。「崖の上のポニョ」が上映前にこの作品に影響されたとかパクリだとか言われていたのもあります。
「蜜のあわれ」は金魚の女の子と老年のおじさんとの会話で話が進んでいきます。特に何か起こるわけじゃないのですが、何と言うかエロティックな会話のやり取りが面白いです。
金魚の少女は女の子でありながら金魚という不思議な状態です。その女の子の金魚が水槽から水の外とも中とも言えない場所から話をします。男はそれに答えながら金魚を世話しています。
他にも四作品が入っていて、どれも読み応えがあります。更に作品の初校の表紙となる絵が収録されていました。


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