Web2.0、WebOS、eyeOS、クラウドコンピューティング、統合環境:WebOSのeyeOSをインストールしてみた。

いろいろと検索していたらWebOSを見つけました。
「ウィキペディア:WebOS(http://ja.wikipedia.org/wiki/WebOS)
WebOSとはインターネットのサーバー上にプログラムを置いてブラウザでアクセスし、ブラウザのウィンド内をOSのデスクトップのようにつかったり、そのOSの専用プログラムを使うことのできるシステムのことです。提供されている以外のソフトのインストールなども可能なようです。インターネット環境があれば何処にでも持ち出せるパソコン環境の役割をしてくれます。
現在は様々なWebOSのサービスが実験稼動しています。調べたところeyeOS(http://eyeos.org/)が自分の手持ちのサーバーにインストールして実験ができそうでした。サーバーはphpがインストールされていれば動作するようです。ローカルパソコンはブラウザにFlashがインストールされていれば可能なようです。まだ試していませんが、MacOS、LinuxOSでも問題なく動作するらしいです。
■■サーバーにインストール■■
日本語の公式ページが無かったので、古いバージョンの日本語解説ページ(http://www.satlab-gineiden.com/pc-soft/eyeos1.html)を参考しました。まず、公式サイトからファイルをダウンロードしました。現時点では1.8.7.1が最新バージョンのようです。解凍してからftpソフトを使って自分のレンタルサーバーにアップロードしました。日本語解説ベー時通り該当するページにブラウザでアクセスすると、パスワードを入力して言語を選択してインストールが開始されました。サーバーの性能によると思うのですが、一分ぐらいでログイン画面になりました。
■■ログインと動作■■
ユーザーネームは「root」、パスワードはインストールしたときに設定したとおりに入力するとログインできました。ブラウザのウィンド内にデスクトップが表示されマウスの左クリックでメニューが出てきて「Priferences」が選択できたり、ウインド上に分類されたランチャーがあって基本的なソフトが起動しました。テキストエディタソフトで作ったファイルはファイルはサーバーに保存できてデスクトップに反映されました。
■■日本語化とインストール■■
eyeOSのデスクトップ上で右クリックして出てくるメニューの中のPriferencesウインドにLanguage(言語)があったので選択すると、言語が選択できました。英語のみの選択肢しかありませんがすぐ下に「Get more translations」と表示がありました。クリックするとeyeOS内のブラウザが開き他の言語のモジュールがダウンロードできるようになってました。
日本語のモジュールをダウンロードしました。ファイルはローカルパソコンに保存されました。
eyeOSのデスクトップを右クリックして「Upload files」を選択して、ローカルに保存されたファイルをeyeOSにアップロードしました。eyeOSのデスクトップに保存するとデスクトップに反映されたのでダブルクリックでモジュールをインストールしました。
もう一度右クリックでPriferencesのLanguageで日本語を選択してから「Change language」を押し、一旦右下にあるボタンを押して出てきたメニューから「Close Session(ログアウト)」して入り直すと、eyeOS上の右クリックメニューや一部のソフトやPriferencesが日本語になっていました。
ちなみにWindowsXPのインターネットエクスプローラ8でステータスバーの表示を消して全画面表示にするとeyeOSがローカルで動作しているようになりました。
挙動が怪しいソフトもありますが、デスクトップ環境が整って、回線が安定していれば、十分に使えるシステムになりそうです。
■■他のサービス■■
Flashをベースにしたシステムとして他にアドビのエアー(http://www.adobe.com/jp/products/air/)があります。こちらは持ち歩ける統合環境ではなく、ネットワークと融合したクロスプラットフォームのソフトウエア環境のようです。
ブラウザとOSに頼らないソフトウエア実行環境が売りのようです。
WebOSと類似のモノとしてGoogleのドキュメント(https://www.google.com/accounts/ServiceLogin?service=writely&passive=true&nui=1&continue=http%3A%2F%2Fdocs.google.com%2F&followup=http%3A%2F%2Fdocs.google.com%2F&ltmpl=homepage&rm=false)などのウェブアプリがあります。統合環境と言うほどのまとまりはありませんがグループ機能などがあり、複数人で一つのファイルを扱うことができたり、チャットと統合できたりするようです。セキュリティーをGoogle任せにしなければいけない(ファイルの保存やバックアップ、パスワードによる情報漏洩の保護などの意識の高さがないと仕事での活用は難しい)事がネックになるかもしれません。ワードやエクセルファイルがオンラインで閲覧、作成、修正ができるようです。
■■将来性について■■
最後に、eyeOSのモバイル環境の対応についてです。
手持ちの携帯電話ではもちろんアクセスできませんでした。
WindowsMobile6.1でアクセスしたところ、VPN接続に失敗しましたとの警告が出てログインできませんでした。プログラムに詳しくないのでFlashのバージョンが低いせいなのか、OSが対応しきれないのかはわかりません。ftpでeyeOSがインストールされたサーバーにアクセスするとmobileフォルダがあってログインするとサーバー上の各フォルダやファイルが参照できたり、閲覧できたり、アップロードできたりしました。iphoneというフォルダもあるので、今度アクセスしてみたいです。
これらのクラウド系システムを実際に使用する場合に、ファイルの持ち出しやソフトウエアの対応は今はあまり重要視されていないように思います。
ソフトを含めた必要な環境はデスクトップであればほぼ整っているし、フリーソフトも豊富です。USBメモリなどでファイルを持ち歩く事が簡単になっていて、メールソフトごとUSBメモリにインストールして持ち歩く事も可能です。
工夫次第ではどうにもならないのがファイルのグループ共有とネットワーク回線のない場所でのパソコン作業です。
WindowsMobileでeyeOSにアクセスできれば環境をWebに移してファイルの操作などもできますし、パソコン環境とモバイル環境も統合できます。例えばブックマークやメールだけでなくあらゆる一般的なファイルやネットコンテンツにアクセスするのに環境を選ばないわけです。
Googleがアンドロイドと言うOSを創り携帯電話に参入したのはGoogleのサービス全てをモバイルにも持ち込むつもりなのかもしれません。
アドビがモバイルのFlashのバージョンをパソコンと同等にしようとしているのも同様ではないでしょうか。
パソコンがデスクトップからラップトップやノートパソコンになりネットブックに移った後で、次はモバイルになりそうな雲行きですが、その先にはウェアラブルコンピューティングと家電のネットワーク統合があるのかどうか気になるところです。


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コメント

“Web2.0、WebOS、eyeOS、クラウドコンピューティング、統合環境:WebOSのeyeOSをインストールしてみた。” への6件のフィードバック

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    WindowsMobileのIEでeyeOSテストサーバーのモバイルフォルダーにアクセスしたらうまくログインできました。
    普段ワサビでネットにつなげているので……。

  2. 管理人のアバター
    管理人

    テキストはテキストボックスに表示させる形式で直接編集できると携帯電話からもテキスト編集できる。
    改造する?

  3. 管理人のアバター
    管理人

    WiiのインターネットチャンネルでeyeOSのテストサーバーにアクセスしたところ、ログインとある程度の操作が可能でした。

  4. 管理人のアバター
    管理人

    WindowsMobileのiPhoneブラウザでiphoneフォルダーにアクセスしてみた。
    フォルダーのファイルにアクセスできる他にカレンダー、アドレス、RSSリーダーにもアクセスできた。便利そうです。

  5. 管理人のアバター
    管理人

    そういえばJAVAもマルチプラットホームでWebネイティブな言語です。
    http://ja.wikipedia.org/wiki/Java
    記事にあげたどれよりも歴史が古いのではないでしょうか。
    ただ、何と言うかJAVAはクラウドコンピューティングより前からあって、クラウドコンピューティングというよりは、スタンドアローンコンピューティングに近い設計思想があるように思います。
    どちらかというとJAVAを使ったクラウドコンピューティングシステムに期待する部分があるのでしょうか?

  6. 管理人のアバター
    管理人

    Javaのご意見はごもっともです。
    Javaはクラウド以前の技術でOSに偏らないマルチプラットホームでWebネイティブなんですが、スタンドアローンで他と連携が取りづらく、マルチメディアに弱い(マルチメディアをデザイナーではなくプログラマーが作る)ところが、広がらない原因かと思います。
    クラウドコンピューティングはローカルの資産もサーバーの資産も使って行く事と、新しい技術を取り入れたシステムと素早く簡単に連携し、ユーザーに分かりやすい直感的なアビリティをデザイナーがデザインできるというシステムが必要だと思います。

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