Windows11が正式に登場して一週間程度経ち、色々とインストールされて「古いパソコンでもインストール可能」という話が出ています。古いと言っても、2世代ぐらい前とか思ったら、結構前のパソコンにインストールしていたりして。じゃあ何処まで古いパソコンにインストールできるのか、という話で、自分が持っているPanasonic CF-J10にインストールしたので、その問題に関して記録しようと思う。
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まず、「UEFI」に対応していなかった事、それにより「セキュアブート」に対応していなかった事、CPUが古く話題のTPMにも対応していなかった事で、色々とインストール作業が上手く行きませんでした。
UEFIに対応しているかどうかはシステム情報を確認すると表示されます。ソフトが見つからない場合は「ファイル名を指定して実行」もしくは検索にて「Msinfo32」と入力すると起動することが出来ます。項目が並ぶ中で中盤ぐらいに「BIOSモード」の記載があり「レガシ」だと対応していません。また更に下に「セキュアブートの状態」と言う項目があり「サポートされていません」と表示されていると対応していません。
TPMに対応しているかどうかは、Windowsボタンを右クリックして「デバイスマネージャー」を起動して、「セキュリティデバイス」に「トラステッド プラットフォーム モジュール 2.0」があれば対応しています。古い場合には「セキュリティデバイス」が無い場合があり、マザーボードのBIOSの設定を変更してTPMを対応させることが出来る場合もあるようです。
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CF-J10ですが、セキュアブート非対応、TPM非対応、CPU非対応という診断結果でしたが、Preview版は動作していた、また、他の方の報告で問題なく動作したものが多数あったのでWindows11正式版のインストール作業をしてみました。
まずは、情報が見つからなかった「Windows11Preview版からWindows11正式版へアップデート」が出来るか試しました。Preview版でWindows10からWindows11へアップデートするためのソフトウェアがMincraftのサイトからダウンロード出来たので、使わせてもらいました。
https://www.microsoft.com/ja-jp/software-download/windows11
ソフトが起動した直後にウインドは閉じてしまいました。とりあえず何度も起動してみましたが、アップデートソフトは立ち上がりませんでした。
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ここから、再検証が必要な作業になるのですが…
Windows10からWindwos11へアップデートをする方法を試しました。Windows10がインストールされたSSDに乗せ換えて、Windows11にアップデートするソフトを起動させました。Microsoftが公式に公開したレジストリ修正による回避方法と、広まっているレジストリ修正による回避方法を両方試してみましたが、どちらも上手く行きませんでした。
アップデートソフトを起動して先に進めると、対応していませんとの記載の画面が表示され、先に進みませんでした。
レジストリを修正した後で何度か再起動をしたり、確認ソフトをアンインストールしたり色々と試してみたのですが対応していませんという画面から先には行きませんでした。
Windows11のインストーラーUSBを使って試してみる事にしました。USBはアップデートをする為のMincraftのソフトウェアを使用して直接作成しました。こちらもレジストリの変更を試してみたのですが、何故か上手く行きませんでした。何度か起動させて、レジストリの修正も二種類を試しました。
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何度試しても上手く行かないので諦めたのですが、調べると同じ時期のPCにインストールしたとの報告が多数あがっており、もう一度試してみる事にしました。
方法はオーソドックスにUSBメモリから起動するクリーンインストールの方法でした。USBメモリも以前失敗したものを再利用して作業しました。
大きな作業方法の違いとしては、色々な動画やサイトの情報を見て、「対応していませんとの記載の画面が表示されたらレジストリを変更してから一画面だけ戻り先に進む」という方法をとりました。すると問題なくインストールが先に進む事が出来ました。後は、通常のインストール作業をしてWindows11が問題なく立ち上がりました。
原因がレジストリ変更と画面の遷移なのかどうか、Windows10からのアップデートでも問題が解決するのかという検証は行っていません。もしかしたら、私の早とちりで入力ミスを連発していただけかもしれないので、後日古いPCに再度インストールする機会があれば試してみようかと思います。
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■レジストリ変更メモ
USBのインストーラーから起動させた場合は「Ctrl+F10」を押してコマンドプロンプトを起動し、「regedit」と入力してレジストリエディタを起動する。Windowsが起動している状態では、検索もしくはファイル名を指定して実行で「regedit」と入力してレジストリエディタを起動する。
レジストリエディタで階層を作成する場合はキーの追加を行う。メニューバーの「編集」→「新規」→「キー」、もしくはウインド内で右クリックで出てきたメニューの「新規」→「キー」を選択する。
レジストリの値を設定する場合はメニューバーの「編集」→「新規」→「DWORD (32ビット)値」、もしくはウインド内で右クリックで出てきたメニューの「新規」→「DWORD (32ビット)値」を選択する。
DWORD (32ビット)値で作成した値の名前をダブルクリック、もしくは選択してEnterを押すとウインドが開くので「0」と記載されているところを「1」に変更する。
HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\Setup\LabConfig
BypassTPMCheck
BypassSecureBootCheck
BypassRAMCheck
HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\Setup\MoSetup
AllowUpgradesWithUnsupportedTPMOrCPU
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